MRI検査は、『磁気共鳴画像診断装置』と呼ばれる強力な磁石でできた筒の中に入り、磁気の力を利用して体の臓器や血管を撮影する検査のことです。
この検査で全身の血管や脳神経の走行、各臓器の科学組成、乳房の撮影や心臓まで画像化できるので、様々な病気の早期発見や診断が可能となりました。
当クリニックでは、内側側頭部の萎縮を統計解析ソフトウェアVSRAÐでも同時解析し、早期アルツハイマー型認知症の補助診断として使用しています。
また、造影剤を使用せずに血管状態を確認する事が可能な為、脳動脈瘤の早期発見にも貢献しています。
主に脳梗塞、硬膜下血腫、脳動脈瘤などの脳疾患の他、閉塞性動脈硬化症、頸・腰椎の骨変化などを確認します。
MRI検査の流れ
当クリニックでのMRI検査の流れを簡単にご説明します。
不明な点やご心配なことがありましたら、遠慮なく担当者にお問い合わせください。
- 1問診表の記入
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受付で問診票の記入を行います。
もしくは、こちらからダウンロードいただき、事前にご記入いただいたものをお持ちください。
※ 別画面にてPDFが開きます。2枚目がご記入いただく問診票です。 - 2着替え
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更衣室にて、検査用の病衣に着替えます。
この時、腕時計や入れ歯等、金属製の物も取り外していただきます。 - 3検査室へ入室
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MRI検査室に入ります。
検査室内は非常に強い磁場が発生している為、金属類の持ち込みは出来ません。
患者様の申告を基に、医師、放射線技師によりしっかりチェックしてから検査を始めます。 - 4検査準備
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検査用ベットに横になり検査準備に入ります。
鮮明な画像と、安全性を期すために、検査用のコイル及び固定ベルトを装着します。
また、患者様には検査時、必要に応じて技師を呼び出せるよう、手には呼び出しブザーを持って頂きます。 - 5検査(撮影)開始
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検査時間は検査内容にもよりますが、20分~30分程度かかります。
撮影したデータは直ちに医師へ送信されます。 - 6 診断結果
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診察室で医師から検査結果を聞きます。
MRI検査の注意事項
- 下記に当てはまる方は、検査を受けられないことがありますので、主治医および検査担当者に必ずお申し出ください。
- 心臓ペースメーカーや人工内耳を体内に装着している方
- 体内に脳動脈クリップや人工関節などの金属が埋め込まれている方
- 以前に外科手術を受けたことがある方
- 妊娠されている、またはその可能性がある方
- 狭いところが苦手(閉所恐怖症)な方
- 刺青のある方
- 次の物は故障や検査に影響することがありますので、検査前に必ず取り外しておいてください。
- 金属類(時計、携帯電話、鍵、ヘアピン、アクセサリー類 等)
- 磁気カード(キャッシュカード、クレジットカード、定期券 等)
- 補聴器
- 入れ歯や歯科用磁性アタッチメント義歯
- ヒートテックなどの防寒下着
- 貼り薬(ホッカイロ、エレキバン、ニトロダーム、ニコチネルパッド 等)
- カラーコンタクト
- 化粧品(特にマスカラ・アイシャドウ)
- その他の注意事項
- 検査中は体を動かさないようにお願いします。動いてしまうときれいに画像が撮れないことがあります。
- 途中で気分が悪くなったりした場合は、あらかじめお渡ししておいたブザーを押してお知らせください。
- 撮影部位にもよりますが、20分~30分程度かけて、断層像を撮っていきます。
撮影中は大きな音を伴います。これは、装置内部の磁石のスイッチが高速に切り替わるために装置が振動する為です。